B型の工賃とは
就労継続支援B型は、障害や体調のために一般企業で働くことがむずかしい方が、自分のペースで働ける福祉サービスです。雇用契約を結ばないため、受け取るお金は「給料」ではなく「工賃」と呼ばれます。
工賃は、事業所が行う生産活動(パンづくり、軽作業、清掃、データ入力など)の売上から、必要な経費を差し引いた額を利用者さんに分配する仕組みです。つまり、事業所がどんな仕事で、どれだけ売上をつくれるかによって、工賃は大きく変わります。
全国平均・千葉県平均はいくら?
| 区分 | 工賃 | 出典 |
|---|---|---|
| 全国のB型平均(時間額) | 243円 | 厚生労働省 令和5年度 |
| 千葉県のB型平均(月額) | 23,646円 | 千葉県 令和6年度 |
| ココデザイン船橋(時間額・通所) | 600円 | 2026年9月時点 |
全国平均の時給243円は、最低賃金の4分の1ほどです。月額でみても、千葉県の平均は2万円台前半。B型の工賃だけで生活するのはむずかしく、障害年金などと組み合わせて暮らしている方が多いのが実情です。
だからこそ、「同じ時間を使うなら、少しでも工賃が高い事業所を選びたい」と考えるのは自然なことです。
工賃に差が出る理由
同じB型でも、時給100円台の事業所もあれば、500円を超える事業所もあります。差が出る主な理由は次の3つです。
- 生産活動の種類:単価の安い下請け作業が中心だと、どれだけがんばっても売上が伸びにくくなります。
- 売上を自分たちでつくれるか:商品やサービスを自社で販売できる事業所は、利益を工賃に回しやすくなります。
- 工賃を上げる意志:工賃アップを事業の目標として本気で取り組んでいるかどうかも、大きな差になります。
稼げる事業所を選ぶ5つのポイント
1. 工賃を「時給」で確認する
「月額◯万円」だけでは、何時間・何日働いた結果なのかわかりません。見学のときは時給でいくらかを必ず聞きましょう。
2. 生産活動の中身を見る
その仕事がどうやって売上になっているのかを聞いてみてください。説明がはっきりしている事業所は、工賃の根拠もはっきりしています。
3. 工賃の「例外」を確認する
作業によって単価が変わる、在宅は別料金、皆勤賞があるなど、ルールは事業所ごとにちがいます。
4. 通いやすさとのバランス
工賃が高くても、通えなければ意味がありません。駅からの距離、送迎、昼食、短時間利用ができるかも大切です。
5. 実際に作業を体験する
「自分にもできそうか」は、体験してみるのがいちばんです。見学のときに作業体験ができるか確認しましょう。
ココデザイン船橋の場合
船橋市薬円台のココデザイン船橋は、トレーディングカード・中古ゲーム機のネットショップ運営を生産活動にしています。仕入れから検品、撮影、出品、発送までを事業所で行い、その売上から時給600円(通所)の工賃をお支払いしています。1日5時間・月20日通所した場合、月の工賃は約6万円が目安です。
現在は時給1,000円を目標に、その挑戦をInstagramで公開しています。工賃のくわしい説明もあわせてご覧ください。
※工賃は通所の場合の時間額です。作業内容・利用状況により個人差があります。在宅利用の場合は時給300円です。